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2018年観劇感想①~『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』

 

今日はクリスマスですね。

クリスマスが過ぎたら、あっという間に年末、気づけば年を越しているんだろうなあ……。

時が経つのは早い。

 

 

今日は2018年に観劇したミュージカルの感想を綴るつもりです。

まだ綴っていない観劇 ミュージカルは以下の通り。

 

凱旋門エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』

 『Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~』

『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』

『愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-』

 

感想を2018年中に綴り終えられるのか……。

怪しい。

 

 

 

 

とにかく、

今日は『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』について感想を綴ってまいります。

  

 私の場合、宝塚歌劇を観劇に行く=遠征となってしまうので、どうしても観に行きたい作品を選びに選んで観に行きます。(まあ、そもそもチケットが手に入ればですが)

 

せっかくの遠征なので、同時に同じ地域で公演しているミュージカル何作品か一緒に観に行けるように計画を立てているのですが、この『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』が上演されると決まったとき、何が何でもこれだけはどんなスケジュールでも絶対観に行くと決めました。

 

というのも、大空祐飛さん主演の『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』でどっぷり宝塚にはまったからです。

 

本当に大好きな作品です。(語りだしたらきりがない)

 

それを月城かなとさんが主演で再演すると決まったときは衝撃と嬉しさでごちゃまぜになり、速攻で職場から自宅に帰り、ぼーーーーーっとしていました。

 

実際に観劇して思ったことは

 

「月城さんが再演するTHE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日を観れてよかった」

「この時期に宝塚にはまっていてよかった」ということ。

 

 

 

大空祐飛さんの主演の『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』を舞台で観劇したかった……という気持ちばかり持っていたのですが、めぐりあわせで月城さん主演のこの作品を客席に座って、観劇できて本当よかったです。

 

羨ましがるばかりでなく、楽しめる今を大切にしないといけないな、と反省しました。

 

 

 

月城さんの主演の『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』ですが、とにかく美しい、という言葉につきます。

どの場面も一つの絵に抜きとれるぐらい美しさでした。

 

個人的に成功と名声を得たスコットが妻 ゼルダがホテルで新婚生活を始めたシーンが希望にあふれていて、そして二人がお互いを愛し合っている様子がとても美しかったです。

 

お互いに笑いながら悪口?を言い合うシーン、シャツを投げるシーンは実際のスコット・フィッツジェラルドの作品『グレート・ギャツビー』のシーンにあったような気がします。

久しぶりに読み返したい。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

 

 

 

この舞台の面白いところはスコットの人生の頂点と人生のどん底が描かれているところかな、と思っています。

スコットが夢をつかみ、愛しているゼルダを妻にし、華やかな生活を過ごすところから転がり落ちていく様子。

ただ、この転がり落ちる途中でスコットは何かに気づく。

そこが演じられている演者の違いがでるところなのかな、と思います。

 

 

月城さんは美しい容姿を持っていますが、華やかというよりも落ち着いた印象があります。

そのため、ゼルダと酔狂な生活を送りつつも、しっかりとその生活について、自分でわかっている、考えているスコットのように思えました。

考えて選択した酔狂な生活が、ゼルダが自分から離れていくことによって本当に堕落的な生活になっていくように感じました。

 

また、娘 スコッティに対する父としての演技がとてもよかったです。

娘を愛する、そして娘に対して少し引け目を感じているそんな父親に思えました。

 娘 スコッティを演じた菜々野ありちゃんがとてもキュートでよかったです。

複雑な家庭環境に育った、しっかりもので、お茶目な女の子に見えました。

 

 

ヒロインの海乃美月さんについてですが、本当に美しかったです。

幕が開けば、完全なフラッパーガール

そして、スコットのミューズとなるのがわかる女性として演じられていたと思います。

 

 

ヒロインの配役が海乃さんに決まったとき、どちらかというと現在トップ娘役の美園さくらさんのほうがゼルダのイメージに合うと思っていたのですが、とてもよかったです。

 

スコットとの幸せなシーンも素敵でしたが、航空士官との恋やバレエの稽古の場面等、海乃さんは苦悩し、自立しようとする演技が素敵だなあと思いました。

生活のストレスから神経衰弱に陥り、統合失調症で入退院を繰り返すようになるゼルダになる前の最後のあがきがとても心苦しく、

「私だって……私だって」というセリフが胸に刺さりました。

 

 

 

 

 

月城さんと海乃さんをはじめ、多くの演者さんたちの熱演で(全然綴れなかったけれど暁さんのヘミングウェイもとてもよかった。)、

物語の最後のスコットとゼルダが二人で撮った写真がスクリーンに映ったのを見たら、心の中が何とも言えない切なさでいっぱいになりました。

 

本当に素敵な作品だったという言葉につきます。

 

 

 

 いくつも素敵な場面、語りたい演技があるのですが、文章がしっちゃかめっちゃかになりそうなのでこの辺で。

こちらの感想も個人の感想、そして観劇から時間が経っているため事実とは異なる部分があるかもしれません。

その点ご容赦ください。

  

 

もしよければ、スコットが娘スコッティに宛てた手紙「気にすべきこと 気にしてはいけないこと 考えるべきこと」 を調べて、読んでいただけたらなあと思います。

 私が初めてスコット・フィッツジェラルドを知った作品?です。