日々是好日

まるまるころころとしあわせにいきたい。

好きな短歌

お題「好きな短歌」

 

 

とりあえず3日だけでも続けてブログを書こうと思い、パソコンに向かっています。

 

今回のブログのお題はお題スロットで出てきた「好きな短歌」で書きたいと思います!

 

 

歌集を読むのが好きなので、好きな短歌はたくさんあります。 

そのたくさんあるなかから、いくつかピックアップして書きたいと思います。

 

まず一つ目は

  

まだ何も書かれていない予定表 なんでも書ける これから書ける

 

作者は「サラダ記念日」で有名な俵万智さん。

そして、最近日記や手帳で掲載があったりと意外と目にする機会が多い有名な短歌だと思います。

 

 

私とこの短歌の出会いは、中学生のときに使っていた国語便覧です。

便覧のなかではなく、裏表紙に大きくも小さくもない大きさでひっそりと書いてありました。

 

この短歌を初めて読んだとき、まだ未来は決まっていないよ、まだ何者にもなれるよ!と応援してくれているように感じました。

 無限の可能性を気づかせてくれる歌です。

 

 

この短歌に出会い、興味をひかれ、何冊か俵万智さんの作品、エッセイを読みました。(サラダ記念日、かぜのてのひら、チョコレート革命、かすみ草のおねえさんなど)

 

俵万智さんの作品はどの作品も、優しいことばで綴られていてほっこりします。

そして、共感することが多いです。

 

 

 

俵万智さんのほかには、歌人ではなく俳人ですが、黛まどかさんの「B面の夏」を好んで読んでいました。

 

ソーダ水つつく彼の名出るたびに

母の日の母を泣かしてしまひけり

 

この「B面の夏」は俳句もですが、俳句の掲載の仕方?がとても独特で素敵です。

この作品を読むと、中学時代の夏休みに市立図書館で借りた記憶がふっとよみがえります。

 

 

  ……と、思い出の俳句についても語ってしまいました。

話を好きな短歌にもどします。

 

 

一番大好きな歌人は?と聞かれたら、私は「河野裕子さん」と答えます。

以前、テレビ番組で取り上げられた時期が多かったので、知っているかたも多いのではないでしょうか?

 

河野裕子さんの歌の意味、芸術を自分が十分に理解できているとは思いませんが、河野裕子歌集は何度読みかえしても、美しくて切なくて素敵です。

 

 

森のやうに獣のやうにわれは生く群青の空耳研ぐばかり

傲慢な物言ひをする若者がやはく光れる耳たぶを持つ

たとへば君 ガサッと落ち葉をすくふやうに私を持さらつて行つてはくれぬか

恥多く人を傷つけ来し事も水飲み今は眠りて忘れむ

 

 残念なことに、闘病の末すでに亡くなられているのですが、この方は辞世の句でさえも美しくて切なくて、愛に溢れています。

 

 

手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が

 

 

 

河野裕子さんの歌はどの歌も大好きです。

 

もし、河野裕子さんを知らない方がいらっしゃたら、ぜひ歌集を手に取ってみてください。

おすすめの歌人です。