ぼくは勉強ができない。
2020年下書きより
今年に入ってから、新型肺炎の影響で様々な部分で影響がありましたね。
今まで慌ただしかった生活でしたが、少しだけゆっくりとした時間を持つことができ、色々考えることができました。
最近、学生時代に読んだ本を読み返すことにはまっています。
かつて10代の自分が読んでいたものを、大人になった自分が読む。
かなり、ノスタルジーな気持ちになります。
あの時代に戻りたいとは思いませんが、あの時間は貴重で尊い時間だったのかもな、とようやく思えるようになりました。
私は優等生と劣等生の両方を経験しているのですが(自分で言うのもあれですが)、中高生時代に読みたかったけれど、読めなかった本について今日は綴りたいと思います。
中高生におすすめの小説として有名で、中高生の私も読みたくて読みたくてたまらなかったのに、タイトルによって手を伸ばせなかった本。
ぼくは勉強ができない
学校の図書館で何度もこの本を目にし、借りたい気持ちと戦いながら、他者からの視線に極度におびえ、借りることができませんでした。
優等生時代は借りたら嫌味になると思い、劣等生時代は借りたらタイトルどおりすぎて笑われると思いました。
周りからどうみえるか、どう思われるかに囚われすぎていたな、と思います。
学生だったので、気軽に書店で購入することもできず、気づけば中学を卒業し、高校を卒業していました。
あとがきで作者は大人にこそ、読んで欲しいとおっしゃっていましたが、私はやっぱり中学時代の多感な時期に読みたかったな、と感じています。
この本を読めたのは、大学1年生のとき。
中学時代の勉強中心に世界を見ていた時期にこの本に出会えていたら、少しは世界が変わったかもなと思います。