2018年観劇感想②~『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』『Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~』
あと僅かで2019年……
慌てて
前回の続き、2018年観劇感想②~『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』『Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~』について、語ります。
今年の夏に私が観劇したミュージカル『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』は宝塚歌劇団で2000年に雪組で公演された作品の再演になります。
私は観劇するにあたって、再演の場合は初演や前作の映像を見たり、原作があれば原作を読んだりと準備をして観にいくタイプなのですが、今回は何も準備せず、まっさらな状態で観劇しました。
ですが、昔からの宝塚歌劇ファンの方たちが名作の一つあげるミュージカルの一つとして
『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』の名前だけは知っていたので、この名作の観劇を本当に楽しみにしていました!
宝塚歌劇団の場合、劇団四季のように同じ演目をロングランすることはほとんどありません。
「再演したら観に行こう!」と思ってもその再演がいつになるかわからない、ましてや再演がもともと予定されていない場合が多いので、私は名作と言われつつもこの作品を客席から観劇できるとは発表されるまで全く思っていませんでした。
そして何より、そんな貴重な再演の主演を初演当時雪組トップスターとして主演した轟悠さんが再び主演として出演してくださることが衝撃でした。(さらに貴重)
(轟悠さんは真琴つばささんが月組トップスター時代の雪組のトップスターで、今もなお宝塚歌劇団の専科で男役として活躍されていますが、私は舞台で観るのは今回が初めて。)
観劇してみての感想ですが、轟悠さんの演技を直に観ることができて感動の一言に尽きます。
円熟した男役の技術。
カッコいい……という言葉しか出てきません。
第二次世界大戦を目前にしたパリが舞台なので、ストーリーとしてはとても暗く、重たいです。
主役のラヴィックはドイツからの亡命者のため隠れて生きることしかできず、仇敵を探し、復讐することだけを考えていたところにジョアンに出会い、恋に落ちます。
復讐だけのために生きる死んだような男が恋をすることによって生きる希望を持つ……というストーリーです。
轟さんが演じることで、ラヴィックの過去からくる人生観に重みが出て、とてもよかったと思います。
特にジョアンについて苦悩する場面
仇敵を殺す場面。
腕の中でジョアンを失ってしまう場面。
轟さんの演技が情感たっぷりで、轟さんが演じるラヴィックだからこそこんな気持ちになれるのかな、と思う演技でした。
ボリス役の望海風斗さんは安定の歌唱力で、物語のストーリーテラーを担っていました。
トップスターがやる2番手役もなかなかいいもので、いつもよりも舞台がさらにしまっていた気がします。
太陽のように天真爛漫。
でも影のある、1人では生きていけないジョアンを真彩さんらしく演じられていたと思います♡♡
そして、やっぱり望海さんと同様、圧倒的な歌唱力。
特にラヴィックとバカンスにきて、楽しんでいる場面で歌う
宝石いっぱいのトランク盗んで~のお歌が本当にジョアンのかわいらしさが全開でよかったです。
ミュージカル自体は宝塚歌劇らしいかと聞かれると、『らしくない』ミュージカルですが、
宝塚歌劇で名作と語り継がれるのがよくわかるお話、舞台でした!
観に行って本当によかったです。
そして、併演ショー
『Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~』。
個人的にラテンショーが好きなので、本当に楽しかったです。
黒塗りのお化粧を見るだけで心がわくわくします。
終始、トップコンビの歌の暴力とも言える美声を浴びているせいか、体感時間が15分くらいでした……。
ショーの中詰め、雪組の生徒さんが銀橋を学年順で渡るシーンがあるのですが、
それが本当に楽しくて、かわいい!!!
生徒さんがすごい笑顔で歌い渡っているので、テンションがかなりあがりました。
トップコンビのコパカバーナはトップコンビの二人ともが歌が上手いとこういう迫力ある名場面が出来上がるんだな、とひたすら感動しました。(赤色のお衣装も素敵でした♡♡)
来年も雪組が本当に楽しみです。
今から来月のファントムが待ち遠しい……。
2018年買ってよかったもの
2018年買ってよかったもの。
以前、ブログでストレス発散に長風呂をすると語りました。
夏でも冬でも、とにかく長風呂です。
今日は趣味 長風呂の私が出会った、これはいいぞ!と思ったドラッグストアで買える素敵な入浴剤について語ります。
まず1つ目
バブ エピュール ジンジャー & シナモン の香り 400g 炭酸 入浴剤 [医薬部外品]
- 出版社/メーカー: 花王
- 発売日: 2016/10/18
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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以前書いたブログのなかで悩んでいた入浴剤がこれバブ エピュール。
(すごく高い価格ではないけれど、バブにしてはお高めで悩んでいた)
説明書きを読むと、
超微細炭酸とエプソムソルトが入浴効果を高めて、発汗、滞った血流を促進し、代謝をアップ、冷えやだるさを癒すとのこと……。
実際に使ってみて、入浴中も入浴後湯冷めすることなく、体がぽかぽかしていたような気がします。
買ってよかったな、と思ったのはこのジンジャー&シナモンの香りが好みで、入浴していて癒されたからです。
あまりドラッグストアでシナモンの香りの入浴剤は見かけないので、とても気に入っています。
続いて2つ目
クナイプのバスソルト。
実は趣味の宝塚の雑誌でタカラジェンヌが愛用していると知り、買いました。
初めて、クナイプのバスソルトを使用する方にぴったりな商品らしいですが、9種類の香りのバスソルトが入っていて、日替わりで使用するのが楽しいです。
個人的にパイン<松の木>&モミの香りとユーカリの香りが気に入りました。
特にユーカリの香りはすっーーーーとした刺激で、風邪をひいたとき(特に鼻風邪)にぴったりの入浴剤です。
ぜひ、試してほしい入浴剤の一つです。
そして、最近はまっている入浴剤がクナイプのバスミルクです。
口コミを読んで、購入しました。
入浴後は肌がしっとりして、保湿力が高い入浴剤です。
乾燥する冬にピッタリで、現在絶賛活躍中です。
乾燥肌ですごく悩んでいたのですが、これを使ってから本当に調子がいいです。
先に入浴剤をバスタブに入れて、お湯をためると泡風呂としても入浴できます。
これが楽しい。
ただ、初めにバスタブに入れるとかなり滑りやすいので注意が必要です。(何度か滑りました。)
泡立ちが悪い時はお湯の表面に勢いよくシャワーを当てるとできるとのことです。
これはすでに4種類の香りが出ているそうで、私はまだイチジクミルクしか使ったことがないので、残りの3つ バニラミルク、コットンミルク、アプリコットミルクを集めていくつもりです。(どんどんおうちに溜まっていく入浴剤)
最近はクナイプにはまりつつあり、クナイプから出ている美容オイル、美容バームが気になっています。
また、別のタカラジェンヌが愛用しているアユーラの入浴剤も使ってみたいな、と……。
入浴の時間がより良い癒しの時間にできるように、2019年も素敵な入浴剤探しに努めたいと思います。
クリスマスシーズンに読んで欲しい本
もうすぐでクリスマスが終わってしまいますが、クリスマスシーズンに読んで欲しい本を紹介します。
本というより、絵本ですがおすすめです。
- 作者: クレメント・クラークムア,ターシャテューダー,Clement Clarke Moore,Tasha Tudor,中村妙子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
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本当は昨日、クリスマス・イヴに紹介しようと思っていたのですが眠気耐えられず、ブログを書く前に寝てしまいました。
小さいころこの絵本を読むと
「ああ、クリスマスがやってくる……!」とわくわくしていました。
1ページに、1ページにいろんなものがしっかり書き込まれていて、見ていて飽きないです。
ページをめくるのがとても遅くなりますが、クリスマス・イヴの特別なかんじがこの絵本には詰まっていてとても幸せな気分になります。
また、動物たちが多く描かれており、とてもかわいらしいです。
さらりと読むのもよし、絵についていろいろお話するのもよし、と子どもに読み聞かせするのにぴったりの本だと思います。
大人になってからはあまり読んでいないので、今度実家に帰ったときにでも本を開いてみようかな……。
2018年観劇感想①~『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』
今日はクリスマスですね。
クリスマスが過ぎたら、あっという間に年末、気づけば年を越しているんだろうなあ……。
時が経つのは早い。
今日は2018年に観劇したミュージカルの感想を綴るつもりです。
まだ綴っていない観劇 ミュージカルは以下の通り。
『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』
『Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~』
『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』
『愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-』
感想を2018年中に綴り終えられるのか……。
怪しい。
とにかく、
今日は『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』について感想を綴ってまいります。
私の場合、宝塚歌劇を観劇に行く=遠征となってしまうので、どうしても観に行きたい作品を選びに選んで観に行きます。(まあ、そもそもチケットが手に入ればですが)
せっかくの遠征なので、同時に同じ地域で公演しているミュージカル何作品か一緒に観に行けるように計画を立てているのですが、この『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』が上演されると決まったとき、何が何でもこれだけはどんなスケジュールでも絶対観に行くと決めました。
というのも、大空祐飛さん主演の『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』でどっぷり宝塚にはまったからです。
本当に大好きな作品です。(語りだしたらきりがない)
それを月城かなとさんが主演で再演すると決まったときは衝撃と嬉しさでごちゃまぜになり、速攻で職場から自宅に帰り、ぼーーーーーっとしていました。
実際に観劇して思ったことは
「月城さんが再演するTHE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日を観れてよかった」
「この時期に宝塚にはまっていてよかった」ということ。
大空祐飛さんの主演の『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』を舞台で観劇したかった……という気持ちばかり持っていたのですが、めぐりあわせで月城さん主演のこの作品を客席に座って、観劇できて本当よかったです。
羨ましがるばかりでなく、楽しめる今を大切にしないといけないな、と反省しました。
月城さんの主演の『THE LAST PARTY~S. Fitzgerald’s last day~フィッツジェラルド最後の一日』ですが、とにかく美しい、という言葉につきます。
どの場面も一つの絵に抜きとれるぐらい美しさでした。
個人的に成功と名声を得たスコットが妻 ゼルダがホテルで新婚生活を始めたシーンが希望にあふれていて、そして二人がお互いを愛し合っている様子がとても美しかったです。
お互いに笑いながら悪口?を言い合うシーン、シャツを投げるシーンは実際のスコット・フィッツジェラルドの作品『グレート・ギャツビー』のシーンにあったような気がします。
久しぶりに読み返したい。
- 作者: スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この舞台の面白いところはスコットの人生の頂点と人生のどん底が描かれているところかな、と思っています。
スコットが夢をつかみ、愛しているゼルダを妻にし、華やかな生活を過ごすところから転がり落ちていく様子。
ただ、この転がり落ちる途中でスコットは何かに気づく。
そこが演じられている演者の違いがでるところなのかな、と思います。
月城さんは美しい容姿を持っていますが、華やかというよりも落ち着いた印象があります。
そのため、ゼルダと酔狂な生活を送りつつも、しっかりとその生活について、自分でわかっている、考えているスコットのように思えました。
考えて選択した酔狂な生活が、ゼルダが自分から離れていくことによって本当に堕落的な生活になっていくように感じました。
また、娘 スコッティに対する父としての演技がとてもよかったです。
娘を愛する、そして娘に対して少し引け目を感じているそんな父親に思えました。
娘 スコッティを演じた菜々野ありちゃんがとてもキュートでよかったです。
複雑な家庭環境に育った、しっかりもので、お茶目な女の子に見えました。
ヒロインの海乃美月さんについてですが、本当に美しかったです。
幕が開けば、完全なフラッパーガール。
そして、スコットのミューズとなるのがわかる女性として演じられていたと思います。
ヒロインの配役が海乃さんに決まったとき、どちらかというと現在トップ娘役の美園さくらさんのほうがゼルダのイメージに合うと思っていたのですが、とてもよかったです。
スコットとの幸せなシーンも素敵でしたが、航空士官との恋やバレエの稽古の場面等、海乃さんは苦悩し、自立しようとする演技が素敵だなあと思いました。
生活のストレスから神経衰弱に陥り、統合失調症で入退院を繰り返すようになるゼルダになる前の最後のあがきがとても心苦しく、
「私だって……私だって」というセリフが胸に刺さりました。
月城さんと海乃さんをはじめ、多くの演者さんたちの熱演で(全然綴れなかったけれど暁さんのヘミングウェイもとてもよかった。)、
物語の最後のスコットとゼルダが二人で撮った写真がスクリーンに映ったのを見たら、心の中が何とも言えない切なさでいっぱいになりました。
本当に素敵な作品だったという言葉につきます。
いくつも素敵な場面、語りたい演技があるのですが、文章がしっちゃかめっちゃかになりそうなのでこの辺で。
こちらの感想も個人の感想、そして観劇から時間が経っているため事実とは異なる部分があるかもしれません。
その点ご容赦ください。
もしよければ、スコットが娘スコッティに宛てた手紙「気にすべきこと 気にしてはいけないこと 考えるべきこと」 を調べて、読んでいただけたらなあと思います。
私が初めてスコット・フィッツジェラルドを知った作品?です。
栗ご飯をつくってみて
先日栗ご飯をつくりました。
小さい頃、栗(茶碗蒸しに入っている栗)が苦手でした。(贅沢な子どもですね)
大人になり、子どもの頃苦手だったものは大抵食べられるようになりました。
そのひとつに栗もあります。
ほくほくした食感、甘み。
これを嫌いだった子どもの自分が不思議です。
スーパーに行けば、お米と一緒にいれて炊飯器で炊くと栗ご飯ができる素のような便利なものが売られているので、実は一から作るのは初めて。
栗を茹でて、包丁で鬼皮、渋皮を剥く。
虫食いの部分をとって……
と栗ご飯を作るのって本当に大変。
昔から食べられている季節を感じる素敵な炊き込みご飯ですが、作る人の手間暇がつまっている贅沢な食べ物だったんだろうなあ、と感じました。
自分の子どもにすすめたい本
みなさんは親から本をすすめられたことがありますか?
私は1冊だけ、母からすすめられた本があります。
『ああ、無情』
この名前でぴんとくる方は少ないかもしれませんが、『レ・ミゼラブル』という名前ならご存じの方も多いのではないでしょうか。
中学時代に上下巻ある何ページあるんだ?と分厚い本を図書室から借り、読み始めた途端物語の世界に引き込まれ、ページをめくるのを止めることができず、家族が寝静まった中隠れて読み続けました。
もし自分に子どもができたら、あの感動を一度味わってほしいな、と思っています。
(読書だけに関わらず、スポーツや芸術、そしてゲーム。夢中になれるというのはとても良いことだと思います。)
今回のブログは、
もし私が母と同じように子どもに本をすすめるなら……これをおすすめするという本2冊を紹介します。
まず、1冊目。
これは子どもというより、娘ができたら読ませたいなと思う本。
それは皆さんご存知の『赤毛のアン』です。
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ,Lucy Maud Montgomery,村岡花子
- 出版社/メーカー: 新潮社
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私は小学生3年生の時にこの本に出会いました。
大人になってからこの本を読むのもとても素敵ですが、やはり少女時代に想像力豊かでチャーミングなアンに出会い、彼女が名づけた「輝く湖水」、「恋人の小路」、「お化けの森」を自分の想像を広げて読んで欲しいなと思います。
有名な児童文学の一つですが、意外にも『赤毛のアン』に続編があることを知らない人が多いです。
アン・ブックと呼ばれる9冊の本とアンの周りの人々についての短編集2冊が出版されていますが、私はなかでも『アンの青春』、『アンの愛情』がとても好きでした。
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ,Lucy Maud Montgomery,村岡花子
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: ルーシー・モードモンゴメリ,Lucy Maud Montgomery,村岡花子
- 出版社/メーカー: 新潮社
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『アンの青春』はアンが成長していく様子が彼女を取り巻く人々からわかりますし(双子のデイビーとドーラや教え子のポールがとてもかわいくて)、
アンの大学生活や恋愛、社交について描かれた『アンの愛情』はアンの恋愛模様にどきどきしました。(ギルバートではなく、ロイという男性とお付き合いしたり)
『アンの青春』、『アンの愛情』の物語の終盤がとても好きで、一つずつ大人になっていくアン達が本当にいとおしいです。
登場人物としては
特にアンの赤毛をからかう(後の夫になる)ギルバート・ブライスとアンを引き取る養父マシュー・カスバートが大好きでした。
赤毛のアンシリーズを読んで
マシューのアンに対する愛情に感動してほしいなと思いますし、
ギルバートのアンに対する恋心ににやにやしてほしいなとも思います。
もし娘ができたら、おうちの本棚にそっと置いておきたい1冊です……。
2冊目は『ハリーポッターと賢者の石』です。
- 作者: J.K.ローリング,J.K.Rowling,松岡佑子
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 1999/12/01
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只今、映画館でハリーポッターシリーズのスピンオフシリーズ『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が公開されていますね。
(小学生の頃、主人公ニュートが著した(設定の)教科書『幻の動物とその生息地』を買ってもらいました。このシリーズの映画化が決まったとき、とても懐かしい気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいになりました。)
ハリポタファンからするとファンタビもかなり面白いですが、やっぱりハリーポッターシリーズ1作目をぜひ読んでほしいです。
『ハリーポッターと賢者の石』は魔法使いたちの世界をとても魅力的に描かれていて、小学生(ハリーと同じ年代10歳や11歳がいいかも)でこの本を読むと、本を読んで想像する楽しさやハリー達と一緒にどきどきする楽しさを経験できると思います。
こんな長い文章なんて読めないと思う場合は
映画を一緒に観て、少しずつ本を読み進めていくのが効果的かなと思います。
(映像が頭に入っているととても本が読みやすくなります。私の場合映画を見た後に父が読み聞かせをしてくれたのですが、途中で読み聞かせをやめてしまい、続きが気になって気になって必死に知らない漢字と格闘しながら読み、本を読む楽しさを知りました。)
もし私が子どもと読むなら、本を読んだ後に物語で出てくるお菓子を考えてつくったり、買ったりして食べてみるのもいいかもしれないな、と思っています。
誰もが知っている児童文学のベストセラー2冊を私が自分の子どもにすすめたい本として紹介しました。
ハリーポッターシリーズは私の年代だとかなりの人が読んでいますが、出版されて20年近く経ち、読んでいる子は昔ほど多くないので、今の小学生にぜひ読んでほしいなと思います。
主人公の年齢と同年代で読むと、物語へ没入しやすくなりますし、主人公に共感して楽しく読めると思うので……。
また自分の子どもにもそのわくわくを味わってほしいです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
もしも子どもがいたらと私の想像力を働かせて書きましたので、中身のない文章になってしまいましたが、ご容赦ください。
月組エリザベートを観劇して②
なんと、本日東宝から
2019年 帝国劇場でミュージカル 『 エリザベート』の上演決定のニュースが!!!
そして、主演のエリザベートを
前回公演から引き続き花總まりさんと
先月、宝塚歌劇団を退団したばかり(つい最近までエリザベートを演じていた)
月組 トップ娘役 愛希れいかさんが演じられると発表されました。
正直、版権の関係で
2018年に宝塚歌劇団でエリザベートを上演=2019年に東宝でもエリザベートを上演するのではないかな、と考えていました。
そして、もし2019年に『エリザベート』を帝国劇場で上演するならば
愛希れいかさん以外いないな、と思っていました。(タイミングとして、今上演するなら愛希さんが勢いといい、ドンピシャだと思いました)
なので、思ったより驚きも、衝撃もうけなかったのですが
宝塚歌劇団でエリザベートを独占してしまっている気がして宝塚歌劇のファンではない方はどう思っているのだろうと不安になってしまったり……
エリザベートという素晴らしいミュージカルのキャストを宝塚歌劇団のOGでうめてしまっていいのか、と思ってしまったり……していました。
愛希れいかさんが再びエリザベートを帝国劇場で演じることはとても嬉しく、楽しみなのですが、やっぱり、新妻聖子さんや知念里奈さんが演じるエリザベートも観てみたいです。(FMS歌謡祭すごかった)
もやもやした話を綴ってしまい、申し訳ありません。
どうせ、公演するなら観劇した皆様から素晴らしかったね!と褒めて頂けるミュージカルを。
そして、それをきっと愛希さんなら出来るはず!!!と信じて
宝塚歌劇団で公演したエリザベートとまた違ったアプローチでの主役エリザベートを演じる愛希さんを楽しみに待ちたいと思います
前置きが長くなりすみません。
それでは、先日投稿した月組 エリザベート観劇の感想を綴りたいと思います。
前回はフランツ・ヨーゼフ1世が好きすぎて、フランツ・ヨーゼフ1世を演じた美弥るりかさんの演技について熱く、そして長く綴ってしまったのですが、
今回はエリザベート暗殺犯 ルキーニを演じた月城かなとさんと
ラウシャーを演じた、月組のベビーフェイス 千海 華蘭さんについて書きたいと思います。
文章が長くなりますが、もしよろしければお付き合いください。
まず、暗殺者ルキーニを演じた 月城かなとさん。
物語の狂言回しの役を担っています。
癖のある話し方でもなく、今までの宝塚歌劇団で上演されたエリザベートのルキーニとしては地味、おとなしい役作りでした。
ただ、それはルキーニの二面性をとても表しており、一見普通に見える青年に狂気が秘められており、その狂気は最後のエリザベート暗殺のシーンで放出され、とても二面性の強いルキーニだったと思います。
実際のルキーニは恵まれない家庭で育ったにも関わらず、幼いころから優秀、大人になってからも有能な兵士だったとのことで、一見地味に感じるのはその部分を重視した演技だったからではないかと考えました。
(しかし、下手で話していないときは爪をずっと噛んでいたので、人前に出ないときに現れる癖でルキーニの情緒不安定さ、苛立ちを表現していたのかなと思います。)
特に印象に残っているは第1幕第16場 ウィーンの街頭。
有名な「ミルク」の場面で、ルキーニが飢えた民衆にミルクの配給するシーンです。
民衆がミルクがないことを詰ると「ないものはないんだ!!」と月城ルキーニは驚くほどの声で怒鳴りつけます。
私が知っていたこれまでの宝塚歌劇団で上演されたルキーニはこのセリフを民衆に対して茶化したり、「仕方ないだろ?ないものはないんだからさ……」というような印象を受ける、ミルク不足を他人事に感じていたのに対し、
月城さんの場合「ミルクが欲しいって!?!?!ないものはないのにどうしろっていうんだ!!!」という感じで、ミルク不足を自分事にとらえた演じ方だったと思います。
実際のルキーニは、働きもせず、国民の税金で豪華に暮らす王族を激しく憎んでいたそうなので、皇后の役目を拒否し、妻として母としての役目を放棄したエリザベートは憎悪の対象に入り、ミルク不足の問題も他人ごとではなく自分の出来事の一つとして扱ったのではないかと考えました。
また、第1幕第5場で、クリミア戦争の情勢について、革命の鎮圧に手を貸してくれたロシア側について参戦すべきと進言を受けるも、戦争に対して中立の立場を取り、
母ゾフィーの「幸運なオーストリアは結婚を」と縁談に向かうシーンではルキーニは舞台下手ですこぶる悪い笑顔であざ笑っていました。
月城さんは目をむく、にらみつける等 目の演技がとても多く、特にエリザベートとフランツに対して多く見られたように感じました。
民衆の持つ問題を共に抱え、考えるルキーニだったと思います。
とても新鮮でおもしろいルキーニでした。
次に千海 華蘭さん演じるラウシャー。
時間の経過とともに老いていく演技がとても素晴らしかったです。
第2幕第6場なんて、いつ亡くなってもおかしくないくらいよぼよぼで、芝居技巧者だと感じました。
特に千海さんのラウシャーが素晴らしかったのは、終始エリザベートに対して敵視を抱いていたところです。
第2幕第3場のゾフィーに娼婦の宅配の許可を受け、一旦下手袖にはけるときの顔が本当に恐ろしくて……。
何の感情も持たないような……。
舞台からはける最後まで演技を続けられているのだな、と当たり前のことかもしれませんが、本当に感動しました。
観劇から時間が経ち、私の記憶と憶測で感想を書いてしまっているので、事実と多少異なるところがあるかもしれませんが月組エリザベートとても面白かったです。
こんなエリザベートもできるんだよ、と芝居の月組から言われた気がします。